2012-01-01から1年間の記事一覧

なぜ生きることを飾るのはバラでなければならないのか。

暇と退屈の倫理学作者: 國分功一郎出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2011/10/18メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 13人 クリック: 146回この商品を含むブログ (128件) を見る 冒頭に、生きることはバラで飾られねばならないと掲げながら、しかし”暇…

リストカットしてますって公言する人がいたらそれは怖いなって書いた後でちょっと思った。

書きたいことはないのだけれど、書きたい。いや、書きたいこともあるんだけれど、それはまず置いておいて、内容はともかく書きたい。女子高生が喫茶店で2,3時間もお喋りするように、ただ何となく書きたい。無駄なこだわりを無くせばどんどん書ける。僕は何度…

本を貸します。

困ってしまった話。事の発端は、 「〇〇さんみたいな教養を身につけるにはどうしたらいいんですか?なんていうか、哲学的な?」 と言われてしまったこと。真面目な目付きで、冗談めかした口元で。 僕は自分のことを哲学的な教養のある人物だと、、、到底思え…

From the Nothing, With Law.

いつだったか、おそらく先週末、The Indifference Engineが平積みされているなぁ、と思いながら本屋を巡回した。The Indifference Engine (ハヤカワ文庫JA)作者: 伊藤計劃,岡和田晃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2012/03/09メディア: 文庫購入: 10人 ク…

天下の回り物

「贈与経済」論(再録) http://blog.tatsuru.com/2012/04/08_1404.php 4月から新社会人になる皆さんへ http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2012/03/4-92f8.html サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている (マイナビ…

インターネットの向こう側のあなたへ。

こんにちは。暫く振りです。 あなたが行った道を、僕は進まないことを選びました。 選んだ、というと違います。選んだことにした、というのが適切です。 ともあれ、僕とあなたは今、まるで違うところに立っています。 空間的にも時間的にも精神的にも? そう…

眼差しを見つめ返すこと

舞台袖で台詞を確認する子ども。たった一言の重みに潰されそう。 出番になって同級生と一緒に舞台に出る。台詞の順番まで隅で待機。 震える足、乾く唇、 泳ぐ目。 だけれど、その目は薄明かりの向こうに家族の姿を見る。 見分けの付かない客席の中にあって、…

インターネット、身体性との付き合い方

インターネットには顔の見えない空間が広がっている。その空間を表現するときに「全員が覆面を被った」とする人と「全員が肉体を脱ぎ捨てた」とする人がいる(とする)。両者は写真のネガとポジの様に似ている。僕はその写真に「インターネット、身体性との…

5時まで起きているつもり

なので、暇を潰す。金槌がキーボード、金床はhttp://d.hatena.ne.jp/solidus_ray/20120224/1330097205 です。 僕が大袈裟に取り扱ってみたいのはジキル博士とハイド氏についての引用です。 元の記事は後で読むにとっておくとして、僕において、ジキル博士と…

トリガーハッピー・薬物依存症

今、僕らは物語をサプリとして摂取する。例えば、ネットの掲示板に書かれた、不幸にもパートナーを失った誰かの書き込みを読んだ後、隣にいる誰かを大事にしようと誓う。そのように、自分を奮い立たせるために、読む。癒しと感動を求めて読む。そうすること…

縁どったその世界

学校帰りの電車の中、ポケットに入れたケータイが震える。部活の後輩からのメール。 「センパイ、好きです!」 恐ろしいほど簡潔な文章。画面の向こう側の真意を測りかねて僕は、 「またまたご冗談を」 とだけ書いて返した。 ディスプレイの向こうに戦場を見…

読み続ける。読まれ続ける。

ある友人と久々に会った時、 「お前の家の庭、サクランボの木を植えてたよな」 と言われた。そうだね、毎年たくさん実をつけるよ。通学路だったもんな。引っ越してしまった君は知らないだろうけど、あの後ミカンも植えたんだ。あの頃は小さかったけど、ビワ…