誰がバットマンを殺すのか。
何回目になるのか分からないけどダークナイトを観て、バットマンについて考えを巡らせていた。
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- 発売日: 2008/12/10
- メディア: DVD
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DARK KNIGHT バットマン:ダークナイト(ケース付) (SHO-PRO BOOKS)
- 作者: フランク・ミラー,クラウス・ジャンセン(画),リン・ヴァーリイ(彩色),石川裕人,秋友克也
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2009/09/01
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バットマン:ザ・ラスト・エピソード (ShoPro Books)
- 作者: ニール・ゲイマン(作),アンディ・キューバート、ほか(画),関川哲夫
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バットマン:キリングジョーク 完全版 (ShoPro books)
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バットマン:アーカム・アサイラム 完全版 (ShoPro Books)
- 作者: グラント・モリソン,デイブ・マッキーン,高木亮,秋友克也,押野素子
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次回作、「The Dark Knight Rises」に登場する悪役はベインである。「コウモリを壊した男」だ。実はこのベイン、怪力と明晰な頭脳という程度のキャラクター付けしかなされていない比較的新しい悪役である。三部作の完結に、ノーランがどのような悪役として彼を描くのかには興味が湧くところである。間違ってもキャットウーマンとのラブロマンスにうつつを抜かしたバットマンを追い詰めるベイン、みたいな三文芝居は観たくもないのだけれど。
計劃計画覚書
書け、と言われたので書いている。
書けと言われなかったら書かなかったのか、と言われるとまぁそんなことはないだろうけれど、きっと書くのは遅くなっただろうし質だってそうも変わるまい。
何を書くのだと言えば、伊藤計劃の話である。またしてもそうなのだ。少ない全体に対してどれぐらいを占めているのだろうか甚だ疑問である。
さておき。
ここ数週間ほど、伊藤計劃について考えていることがひとつだけある。彼の未完の長編についてである。伊藤計劃記録に冒頭12ページだけ収録されているその作品はその題名を「屍者の帝国」という。
もちろん、未完の作品の完結を願うことは正気の沙汰ではない。しかしながら、読者ならば分かるだろう。「虐殺器官」と「ハーモニー」に続く、伊藤計劃のオリジナル長編に思案を巡らす気持ちが。一体、僕たちに何を見せつける計画だったのかと、その12ページを何度も読み返す気持ちが。
という訳で、僕が考えているのは未完の作品の、その結末なのである。それは冒涜であるだろうか。
しかし幸いにして、この物語がフランケンをモチーフにしていることは判明している。フランケンと言えば、屍体を継ぎ接ぎにして作られた怪物であり、狂気の賜物である。僕が文章を継ぎ接ぎして、未完の作品をエミュレーションするのもフランケンみたいなものだと言えるだろう。今まで考えてきたのはそんなところだ。
となれば、必要なのは、何をおいてもまず、屍体ではなく文章だ。であるなら、どの墓を暴けば良いのか。以下に列挙しよう。
- 作者: 伊藤計劃
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/02/10
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- 作者: 伊藤計劃
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メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット (角川文庫)
- 作者: 伊藤計劃
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- 作者: 伊藤計劃,早川書房編集部
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http://www.sf-fantasy.com/magazine/interview/071101.shtml
- 作者: 伊藤計劃,早川書房編集部
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項目ごとに時系列で並べるところまでいきたかったのだが、それではいつになるのか分からなかった。また、見つけ次第増やしていくつもりではあるが、今はここまでに留める。
次の更新では「虐殺器官」から「ハーモニー」への流れを整理する予定でいるが、どこまでやる気が続くのかは怪しいのもので、屍体いじりを途中で投げ出したココが惨殺現場の様相を呈するというのもなかなかあり得る話である。
Project Still Goes On...
参考→ソーシャルネットワークが描かなかったもの、浮かび上がらせたもの
伊藤計劃記録:第弐位相を読んだ。
- 作者: 伊藤計劃,早川書房編集部
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言葉に出来ない。
デヴィッド・フィンチャーの作品について、伊藤さんは幾つかの記事を残している。
この記事の趣旨は、伊藤さんの観点を、伊藤さんが観ることのなかった「ソーシャル・ネットワーク」に当てはめることである。
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「ゾディアック」
ゾディアック(続き)
伊藤さんはフィンチャー監督の映画が描くモノについて以下のように語っている。
それは、世界精神(ヴェルト・ガイスト)に直面し、人生を捻じ曲げられ、それに抗うことかなわぬ人間たちの姿だ。
世界精神型の悪役とは何か。世界、とは我々の世界でもあり、また映画の説話全体でもある。そして映画を監督が支配する(ということにしておいてください)以上、世界精神型の悪役という言葉は、監督が創造した世界の代弁者もしくは映画そのものの演出家という審級を与えられることになる。映画そのものを演出する映画内キャラクター。つまりは映画内における監督のキャラクター化だ。
ある物事を主人公たちに見せつけることそのものを目的とし、その見せ付ける過程が映画になってゆく、そんな悪役を「世界精神型」と呼ぶ。
伊藤さんによると、「ゾディアック」ではそんな”世界精神”の描かれ方が、それまでのフィンチャー映画とは異なるという。
この映画において世界意思は、ジョン・ドウさんやゲーム会社CRSさんや、我らがタイラー・ダーデンさんがそうであったような名指しできる存在ではない。「ゾディアック」に於ける世界精神はゾディアックさんではないのだ。それはとてもとてもちっぽけでへぼい人であろうゾディアックさんがきっかけになって拡散した「状況」であり「社会」だ。
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「世界」を前に、人間はいかにも小さい。世界が悪意として立ちふさがったとき、人間の人生はいともたやすく捻じ曲げられてゆく。フィンチャーはたぶん、これからも「世界」の圧倒的な悪意を前に見つめるしかない人間達を描くのだろう。
そして、「ソーシャル・ネットワーク」である。
映画をご覧になった方はお分かりいただけるだろう。
「ソーシャル・ネットワーク」における世界精神はザッカーバーグが”きっかけになって拡散した「状況」であり「社会」だ”
そしてそれは”悪意”さえない、Facebookという表れ方をした、ただ巨大な才能であった。
だから、僕は伊藤さんの言葉をこう言いかえよう。
「フィンチャーはたぶん、これからも圧倒的な「世界」を前に見つめるしかない人間達を描くのだろう。」
後記
伊藤さんの作品は、一応これで手元に全部揃ったことになるのだろうか。
棚一列にも満たない作品群ではあるが、僕には宝物に思える。
佐々木中「切り取れ、あの祈る手を」によると、”本とは繰り返し読むものだ”そうだ。
”自分の無意識にふっと触れてくる、そのさやかな兆しのみを縁にして選んだ本を繰り返し読むしかない”
切りとれ、あの祈る手を---〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話
- 作者: 佐々木中
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虐殺器官を、MGS4を、ハーモニーを、繰り返し、擦り切れるまで読もう。
ここでも計劃は続いている。
広がり続けるデマや炎上に僕らはどのように対抗すべきか。
Twitterに広がり続けるデマ
今日は地震があって、午後からずっと大変で、でも、僕の住んでいる地方は全然揺れたわけでもなくて、だからボーッとTwitterを眺めていた。
僕(@Medr)のTLにも地震に関係する話題は大量に溢れかえっていて、みんなが情報を共有しようと公式/非公式を問わずRTをしている様子だった。
だけれど、眺めているとどうにもおかしい。
URLを貼るのは避けるが、”三時間後の余震が危険!”だとか、”男性は危険が迫ると生殖本能が活発に〜”だとか、”工場から漏れた科学物質で危険な雨が!”だとか、”朝鮮人が井戸に毒を”だとか、信憑性の無いpostが、何度も何度も流れてくる。
そいつは毎回毎回、発言者が違ったり、RTしている人が違ったりしていた。
お陰で、被災者の方が必要な情報に辿りつけない、混乱した状況に陥っていた。
少しでも考えれば、誰もが怪しいと思うはずのpostなのに、なんでこんなことになってしまったのだろう。
Twitterはデマが広がりやすいシステムである。
僕が思うに、Twitterはデマや流言に本当に弱いシステムである。
理由は大きく二つに分けられる。
それは
- 公式RTに掛かる手間の少なさ
- 非公式RTにおける文責の取りづらさ
である。
公式RTに掛かる手間の少なさ
- 公式RTはwebからであれば2クリックで利用が可能である
- クライアントによっては1クリックで利用が可能な場合もある
- 公式RTをする際に、デマや文責等についての注意が喚起されるわけでもない
これらの要因が、手軽に”有益な情報を皆と共有している”という幻想を促進させ、結果として、ユーザーに情報の取捨選択をする余地を与えていないのではないか、と考えられる。
非公式RTにおける文責の取りづらさ
更に非公式RTには以下の点が加わり、よりデマを広げる要因になっている。
- 意図せずデマを広めてしまった発言者が、元のpostを消去した場合でも、非公式RTされたpostが残ってしまう
- 訂正を広めようとしたとしても、その訂正postが元postと同規模まで広まる場合が少ない
以上から、非公式RTは文責が取りづらく、結果、誰も情報元が分からない形でデマが広まってしまう、と考えられる。
では、どうしたらデマや流言が広がるのを止められるのか
先まで述べてきたとおり、Twitterはそのシステムにデマに対する脆弱性を抱えている。
だからこそ利用者は、postしたい内容の真偽や、RTしたい発言のそれを、自分で判断する必要がある。
具体的には以下のとおりである。
- postしたい内容は出来る限り1postにまとめる
- 無理な場合はTwitlongerなどの延長サービスを利用する、”(続く”で終わらせる等、発言が途中で切れることのない様に心がける
- 非公式RT対策として、Blog等、訂正可能な媒体で意見を述べるように努め、Twitterには見出しとURLのみを投稿する
- Blogを訂正することで、間違った情報が広まることを防ぐことができる
- RTする場合には公式RTやPermalinkの掲載を心がける
- RTする前に、その情報の真偽を確認に努める
- 発言者が何者なのかをまず確かめる
- パニックが起きるような危険な情報や写真はRTすべきではない
- URL付きであれば飛んでみて、信頼できるサイト(報道各社など)の文章であるかを確認する
これらのことは、全て自助努力によるもので、すぐに効果があるわけでも、完全にデマが防げるというわけでもない。
だけれど、僕らひとりひとりの姿勢次第で、被災した人たちはデマによるパニックに陥ることなく地震から立ち直ることが出来るかもしれないのだ。
……
最後になりましたが、地震による被害に遭われた方々が、一刻も早くその被害から立ち直れることを願っております。
ソーシャルネットワークが描かなかったもの、浮かび上がらせたもの
昨日、何かとTLやらはてブやらで話題になっていた「ソーシャルネットワーク」を見てきました。
- 作者: ベン・メズリック,夏目大
- 出版社/メーカー: 青志社
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フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)
- 作者: デビッド・カークパトリック,小林弘人解説,滑川海彦,高橋信夫
- 出版社/メーカー: 日経BP社
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http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20110119
http://blog.livedoor.jp/manamerit/archives/65447921.html
散見されるのが、ザッカーバーグの心情についての感想ですね。頭の回転が速いために飛躍する会話、他人の事を考えられない純粋な天才、もしくは、嫌な奴、コミュニケーション障害だとかのマイナスイメージ。
僕にはコレが、どうも理解出来ない。というか、ザッカーバーグが主人公だ、とさえ言い切れる自信がない。
ザッカーバーグの心情が明らかに現れている場面って、Facebookに関することと、ラストシーンだけなんじゃないでしょうか?他のところについては、彼が何を思っていてその行動をしたのか、はっきりと判断できないようにしか描写されてなかったと思うのです。
これは映画を作る際の取材にザッカーバーグ自身は応えていない、という所から出てきた構造上の限界なのだと思います。だからこそ、ザッカーバーグは主人公らしい成長も、心理描写も特にされないままラストシーンを迎えます。
僕はこの映画を観終えたあと「ロード・オブ・ザ・リング」を思い浮かべました。
圧倒的な魅力を放つ「指輪」のような「才能」。人々はそれに惹きつけられるが、それによって不幸になってしまう。FacebookをCoolだというザッカーバーグは、指輪を愛しい人と呼ぶフロドの姿に重なります。だからこそ、Facebookとは関係ないラストシーンに、僕は才能の器としてしか描かれなかったザッカーバーグの人間らしさを感じたのです。
天才ザッカーバーグ(Gifted)の物語ではなく、Facebook(Gift)に群がる人の欲望の物語。これこそが「ソーシャルネットワーク」だったのではないかなぁ、と。
長々と書いてきましたが、「ロード・オブ・ザ・リング」と違い「ソーシャルネットワーク」はFacebookを火山に投げ込むべき恐ろしい物とは描いていません(笑。Facebookが一体なんなのか。それは僕らの使い方、現実のザッカーバーグの選択次第なのです。今後のSNSとの関わり方について考えるよい機会になると思いますので、是非劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか?
MacBook Air 11インチ欲しい!
正月にiMacを購入して、満足していたらこの話題。
人生初のMacだったのですが、予想以上に素晴らしいです。
Apple iMac 21.5"/3.06GHz Core i3/4GB/500GB/8x SuperDrive DL MC508J/A
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http://www.danshihack.com/2010/12/04/junp/mac_beginner_freewear.html
キーボードやマウスなどの手触りが良く、ストレスなく作業がはかどります。
個々のUIも美しく、快適です。
また、Evernoteの挙動が軽いので使いやすく大変気に入っています。
http://d.hatena.ne.jp/lifeupblog/20110113/1294887094
これだけ良いものだと出先でも触りたくなるものです。
そこで……
MacBook Air 11インチ欲しい!
当選したらスキャナも買ってEvernoteと連携させてペーパーレス生活を始めてみようと思います。
FUJITSU ScanSnap S1100 FI-S1100
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これで時間にも余裕が出て、ネタも集めやすく、整理もしやすくなって、ブログも書けるってものです。
というわけで、はてなさんお願いします!m(_ _)m
私的今年の呟き10選をまとめてみた。
遂に今年も今日31日を残すだけとなりました。
今年はTwitterを本格的に使うようになり、TLで様々な人と触れ合えることがとても嬉しかった一年でした。
云々。
御託はコレくらい。僕も流行に乗っかり自分のTwitterライフを振り返ろうと思ったのです。まなめさんやTogetterのまとめ(http://togetter.com/li/84251)を参考にしつつ。
というわけで、私的に選んだ今年の呟き10選です。以下、